高剛性のフレームを持つ門型プレス

門型プレス(ストレートサイドプレス)は、フレームが門のような形状をしており、前後左右の4点でスライドをガイドする構造を持つプレス機械です。

高い剛性により振動を抑え、高い精度を保ちます。
お客様の要求仕様に合わせたプレスの設計製作が可能です。
また、自動化など周辺装置も用途に合わせて製作致しますので、お気軽にご相談ください。

門型プレスの特徴

  • 門型フレームで剛性が高く歪みにくい
  • シングルクランクプレスは厚板の加工に適しており、鍛造(熱間・冷間)も得意
  • ダブルクランクプレスは広い作業空間で薄板の大物部品や複数工程(順送・トランスファ)の加工に向く

一般的な用途

  • 自動車(ボディ・フレーム)・大型家電・建材・造船など、高い強度や精度が求められる重工業界を中心に幅広く採用
  • 厚板の抜き・曲げ加工、大型部品の深絞り、複数工程の連続加工(順送など)、高精度な金型テスト

門型シングルクランクプレスSSPシリーズ

エヌテックの門型シングルクランクプレス:SSPシリーズ
エヌテックの門型シングルクランクプレス:SSPシリーズ

集中荷重に最適なプレス!

極厚板溶接で大きな開先を取り、完全焼鈍した高剛性フレーム。
クラッチは主にメンテナンスしやすい乾式タイプを採用しております。

Ⅰ型・・・鍛造(熱間・冷間)、厚板打抜き、コイニング
Ⅱ型・・・深絞り、板曲げ
Ⅲ型・・・鍛造(熱間・冷間)、厚板打抜き、コイニング兼中程度の絞り

門型ダブルクランクプレスWSPシリーズ

エヌテックの門型ダブルクランクプレス:WSPシリーズ

左右の偏心荷重に強いプレス!

クラッチは主にメンテナンスしやすい乾式タイプを採用しております。

広いテーブル面積を有しており作業性が良く、薄板の大物部品に最適なプレス。
左右の偏心荷重に強く、実用性を追求したモデルです。

門型シングルクランクプレス:SSPシリーズ製品仕様

 

型式

能力

(ton)

ストローク長さ

(mm)

ストローク数

(spm)

ダイハイト

(mm)

ボルスター面積

(mm)

スライド下面積

(mm)

スライド調整量

(mm)

SSP-200(Ⅰ) 200 150 45 500 800×600 650×550 100
SSP-200(Ⅱ) 250 30 1000×1000 850×900
SSP-200(Ⅲ) 200 45 1000×1000 850×700
SSP-300(Ⅰ) 300 150 45 500 900×800 750×650 100
SSP-300(Ⅱ) 300 25 1000×1000 850×900 125
SSP-300(Ⅲ) 250 40 1000×1000 850×900 125
SSP-400(Ⅱ) 400 300 25 500 1000×1000 850×900 125
SSP-400(Ⅲ) 250 40
SSP-500(Ⅱ) 500 350 25 600 1200×1100 1000×1000 150
SSP-500(Ⅲ) 250 35

 

Ⅰ型・・・鍛造(熱間・冷間)、厚板打抜き、コイニング
Ⅱ型・・・深絞り、板曲げ
Ⅲ型・・・鍛造(熱間・冷間)、厚板打抜き、コイニング兼中程度の絞り

門型ダブルクランクプレス:WSPシリーズ製品仕様

 

型式

能力

(ton)

ストローク長さ

(mm)

ストローク数

(spm)

ダイハイト

(mm)

ボルスター面積

(mm)

スライド下面積

(mm)

スライド調整量

(mm)

WSP-200 200 300 30 650 2000×1200 1800×1000 200
300 25
350 20
WSP-300 300 300 25 650 2000×1300 1800×1100 300
350 20
400 20
WSP-350 350 300 25 700 2000×1300 1800×1100 300
350 20
400 20
WSP-300W 300 300 25 650 2400×1300 2200×1100 300
350 20
400 20
WSP-350W 350 300 25 700 2400×1300 2200×1100 300
350 20
400 20
WSP-400W 400 300 25 700 2400×1300 2200×1200 300
350 20
400 20
WSP-500W 500 300 20 700 2400×1300 2400×1200 300
350 20
400 20

 

 シングルクランクとダブルクランクの違い

シングルクランクプレス
(1点駆動)
1つのクランク機構でスライドを上下させます。
門型の中では比較的小型〜中型のモデルに多く、単発加工や深絞りに適しています。

ダブルクランクプレス
(2点駆動)
2つのクランク機構でスライドを左右バランス良く駆動させます。
シングルクランクに比べて偏心荷重に非常に強く、幅広の金型を使用する複数工程ある加工に最適です。

 門型プレス 製品ラインナップ比較

SSPシリーズ(門型シングルクランクプレス)

(Single-Crank Press / 単一クランク式タイプ)

特長

  • コンロッドが1本のシンプル構造
  • 集中荷重加工に強い → 鍛造(熱間・冷間)・厚板打抜き・コイニング・深絞りなど、力を一点に集中させたい加工に向く
  • 能力は標準仕様で200~500tonまで有り(主仕様により左記以外の能力も対応可能)
  • Ⅰ~Ⅲ型まで用途に応じた型式をラインナップ(抜き加工、曲げ加工などによって選定)
  • シングルクランクプレスにコンロッド2本を組み込んだシングルダブルプレスの製作も可能(偏心荷重に強い弊社オリジナル機種)

適した用途

  • 集中荷重の部品加工
  • 厚板の部品加工

WSPシリーズ(門型ダブルクランクプレス)

(Double-Crank Press / 二重クランク式タイプ)

特長

  • コンロッドが左右均等に1本ずつ(計 2本)ある構造
  • 分布荷重(広い面積に荷重がかかる)に向く
  • テーブル面積が広く、大きなワークにも対応しやすい
  • 能力は標準仕様で200~500tonまで有り(主仕様により左記以外の能力も対応可能)

適した用途

  • 分布荷重のある大型加工物
  • 広い作業エリアが必要なライン
  • 生産性重点の量産加工に
特徴SSP(シングルクランク)WSP(ダブルクランク)
ロッドの数1本2本
強い荷重方向集中荷重(中央に力がかかる加工)偏心荷重(左右広い範囲の加工)
適合ワーク厚板・中型加工大型・偏重載荷物
テーブル面積標準~中広め

選び方の目安

  • 加工内容が集中荷重(中央に力をかけたい)なら → SSPシリーズ
  • 大きいワーク・高い安定性が必要なら → WSPシリーズ

よくある質問(FAQ)

C型プレス(オープンバック)と門型プレス(ストレートサイド)の決定的な違いは何ですか?

最も大きな違いは「フレーム構造」と「剛性」です。C型プレスは前面が開いているため作業性や金型の段取りに優れますが、高い圧力がかかるとフレームが「口開き」を起こす性質があります。一方、門型プレスは前後左右が囲まれた構造のため、口開き変形が極めて少なく、高精度な加工や偏荷重のかかる順送加工に高い適性を持っています。

どのような加工の場合に門型プレスを選ぶべきですか?

複数の工程を連続して行う「順送加工」や、製品の寸法公差が非常に厳しい「高精度加工」、ハイテン材や厚板などの「高負荷な打ち抜き作業」を行う場合は、金型寿命と製品精度を保つために門型プレスの導入を強く推奨します。

門型プレスは金型の交換(段取り)が難しいと聞きますが、対策はありますか?

確かにC型プレスと比較すると横方向のスペースが制限されますが、前面や背面の窓枠寸法を広く取った設計を採用しています。また、ダイリフターやムービングボルスタ、クイックダイチェンジ(QDC)システムなどのオプションを導入することで、段取り替えの大幅な時間短縮と負担軽減が可能です。

シングルクランクとダブルクランクで迷っています。どちらを選ぶべきですか?

使用する「金型の左右幅」と「偏荷重の大きさ」で判断します。金型の幅が狭く、荷重がスライドの中央に集中する場合はシングルクランクでも対応可能です。しかし、金型幅が広い順送加工など、スライドの左右でかかる荷重が異なる(偏荷重が発生する)場合は、スライドの傾きを抑えられるダブルクランクを選択してください。

C型プレスと門型プレスの違いは

C型プレス:作業性・アクセス性に優れ、小〜中量物加工や頻繁な段取り替えが求められる環境に向く。比較的導入・運用コストが抑えられる。
門型プレス:フレーム剛性・荷重支持力・加工精度に優れ、高トンの重負荷・高精度・大型部品の加工・連続生産ラインで力を発揮する。

シングルクランクプレスの金型をダブルクランクプレスで使用することは出来ますか?

ダブルクランクプレスは集中荷重に弱い構造となっています。2本のロッドにほぼ均等に荷重がかかることを前提とした構造になっているためです。シングルクランクの金型を使用するとクランク折損、玉ねじ破損等の原因となります。